こんな大団円~ブエルタ・ア・エスパーニャ
第18、19ステージもマイヨ・ロホを守ったデュムランが、最後の勝負だった第20ステージで6位まで転落。
私も気落ちして、第21ステージ(総合順位は争わない、パレードラン&ゴールスプリント)は録画したまま、しばらく観ませんでした。
が。
やっと観てみたら、すごかった!
何がすごいって。
ヘリコプターが故障で?飛ばないらしい。開催時間を遅らせたけれどそれでも飛ばない、と。
「へー、上空からの俯瞰映像がないんだ」と思ったら、甘かった。
なんと、
バイク映像も、ヘリを中継点にしているから、入らないんだって!!
というわけで、マドリッド市街地の周回コースに設置された定点カメラの映像のみ。
パレードランの映像なし。
選手が定点カメラの前を通り過ぎたら、次の定点カメラまでは噴水広場の映像。
「あ、表彰台~、この広場で表彰式するのか~♪」
って、おい。
1時間くらい、この状態でした。
でも、周回がないレースでこの現象が起きたら、ゴールの定点カメラ映像のみ。
実際、過去にそういうレースもあったらしくて、無人のゴール映像と実況・解説の雑談が数時間続いたという……
ゴールまで、このままなのか!?とレースとはまったく関係ないところで手に汗を握りました。
ラスト2周あたりで、やっとヘリが飛んだようで。
俯瞰映像もバイク映像も入ってきました。
「この映像が欲しかった!!!」
という実況の谷口さんの言葉。全世界の、テレビでブエルタ観ていたすべての人が、同じタイミングで同じこと思っただろうな。
レースは、ジャイアント・アルペシンのエース。ジョン・デゲンコルブがしっかり優勝しました!圧勝!!
もう一度言う。
デゲンコルブ仕様のチーム編成だったがために、山岳でデュムランをまったくアシストできなかったジャイアント・アルペシン。
第20ステージ後、「デュムランに1人でもアシストがいればね」と他チームの誰か(誰だ)に言わせたジャイアント・アルペシン。
デゲンコルブ勝ってよかった!
「終わりよければすべてよし」という実況の谷口さんの言葉。全世界(ry
にこにこ笑顔のアルの総合優勝、やりきったホアキンの2位、ティンコフ・サクソの次期エースの面目を保ったマイカの3位。
「ダブルツールに一番近いのでは」と期待させてくれるキンタナの4位、なにげに大健闘のチャベスの5位、誰もが納得。の総合敢闘賞に輝いたデュムランの6位。
そして7位に終わったバルベルデは、最終日にスプリントポイントをゲットしまくって(ちゃっかり)ポイント賞ジャージで表彰台に上がった。
ユーロップ・カーの新城幸也は総合65位で完走。日本人で初めて、3グランツール走破を果たした。
毎日がんばって観た(だけ)がゆえの感動を味わいつつ、今年の私のグラン・ツール観戦も幕を閉じました。