自主トレ~『名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方』
『名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方』 鈴木 康之著 日本経済新聞出版社
第三部 話の見つけ方
副題「書き上手になろうと思うな 聞き上手になれ」 の最終段落。
聞き上手のあとは、上手に読まれる書き上手になりなさい。読まれなかったら、どんないい土産話も水の泡です。
orz 響きました。
この部の前半はタイトル通り「いいコピーは聞いてきたいい話のお取り次ぎ」だという例示。後半はそれを「読んでもらうために」素晴らしい工夫がなされている例の紹介と解説。そして、上記の文章で締め。
私のようなヒヨっ子が「ぎゃふん」となるように、仕組まれているんだと思う。第1部、2部で既に読まれるための技術について書いてあるのだけど、それを「ふーん」と読み進めてきた読者にここでガツンと危機感を持たせる、と。
相手の反応や思考回路を見透かして、適切に効果が出るようにショック(知識)を与える。この本からは、先生的な愛情を感じる。
私が”師”に飢えているだけかもしれないけれど……
思い出したのは、数年前に通ったライター講座の先生のこの言葉。
「よじ登ろうとする者がいるなら、尻を押してやりたい。そういう気持ちで講義しにきています」
先生~!!
「尻を押す」ということろが、年配のその男性講師ならでは、だけどよりリアルだと思う。「背中を押す」どころじゃないんだよ、ぺーぺーを一人前まで導くのって。幼稚園の運動会の障害物競走では、跳び箱とマットで作られた壁を登れない子どもの尻を先生が肩でぐっと押してくれる。アレ。
先週、インタビュー記事を四苦八苦して仕上げて「インタビューで私が受けた感動は表現できなかったな……」とモヤモヤしたまま提出した。
書いた本人が気に入らないものを、読者が気に入ってくれるわけない。
私はこれからよじ登るのに必死になろうと思う。今回読んだ本みたいな、尻を押してくれる存在は当面、自分で探そう。
先週の累計実働時間(10/6-12):15h
先週の累計実働時間(10/13-10/15):3h