今も思い出す、入社式の訓示「おまえらは○○○の△△△だ!」
13年前。まず、入社式に行ったら会社名が変わっていた。
「外資系企業と合弁だったけど解消しました。親会社100%出資の子会社になりました」
と、社長。他の話はまったく覚えていないから、たぶんそれしか言わなかった。
その後、おもむろに副社長が登壇し、いや。壇なんてなかった。
とにかく前に出て、開口一番。
芸を磨いて客を満足させろとか、自分に値段がついて客に売られるんだとか、
そのへんが芸者だって言った。たぶん。覚えていない。
振り返ってみると、その会社にいた数年間はお気楽だった。
たいした芸者修行もしていなかった。
しかも芸者として座敷に出る前にやめちゃった。
我ながら、ちょっとなさけない。
同業の外資系企業に転職してからが、大変だった。
コンサルは社内価格と対外価格が、はっきり決まっていて、
労働時間が営業利益を生んでいるかいないか、色分けされていて、
個人がいくら稼いでいるか、簡単にはじきだせる。
しかもコンサルの売値がめちゃくちゃ高い。
「アンジョウカセギヤー」(外資)って感じで。
まさしく置屋の芸者だったですよ。(あくまで私の認識における)
コンサルという職業の本質を端的に表し、かつ忘れられないインパクトを持つ。
副社長の訓示は、そういうものだったわけだ。
コンサルタントにしてもライターにしても、言葉は武器だなあ。
慣れない(というか)できないコピーライティングに苦しみつつ、思い出した訓示でした。
もう4月も終わるけどね。