アクアポニックス、トライアル&エラーの犠牲者たち
アクアポニックスの実現に向けて、コスト、置き場所、見た目にこだわる余り、
私は水槽に一番大事なことを忘れていたのです。
そして起こった悲劇とは……
8月2日。どじょうつかみ大会で、どじょう2匹、ぎんぶな2匹をとってきた翌日。
通販で買った水槽が届き、さっそく設置しました。
……ぎんぶな1匹は夜のうちに仮に入れていたバケツから跳ね上がり、水槽に入れる前に死んでしまいました。
というわけで、どじょう2匹、ぎんぶな1匹、ひめだか3匹のスタート。
はい、めだか3匹、増えました。
これが最初にして最大の失敗でした……。
失敗① めだかがついてきた。
楽天市場の「Charm」というお店でアクアポニックス用の水槽セットを買いました。
安くて、初心者にもやさしいセット販売が多いこの店。
しかし。セットに、めだかがついてくる。絶対ついてくる。
今思うと、ここで「めだかくらい、いてもいいか」と思ったことが、数々の失敗を生んだわけで。
でもその結果、数週間以内にCharmで1万円以上追加で買い物をすることになったわけで。
商戦略としては超正しい。すごく効果がある。
失敗② めだかが泳げる水面の面積が小さい。
「水槽は大きいに越したことはない」という基本を完全に忘れました。
奥行きのないリビングボードの上に置くからと、選んだスリムタイプの水槽は60cm×15cm。
しかも水の上にハイドロカルチャーの観葉植物を置くので、水面として露出しているのは20cm×15cm。
そして、めだかには水面の広さが大事だったみたいで……
失敗③ めだかには水流が強い。
本来、アクアポニックスは、水槽の水をポンプで汲んで植物の上にかけるような気がするのですが、
「お手軽そう」と私が選んだ水槽は、植物の下の水中にポンプを設置して、水流を作るもの。
しかし、めだかには強い水流はよくない。
調整して弱くはしましたが、めだかたちは水流のこない水面20cm×15cmエリアに、いつも3匹かたまっていました。
失敗④ あふれる。
奥行き15cmしかないスリム水槽。
水上の観葉植物のケース1/4~1/2が水没するように水を入れる。水槽の上限ぎりぎり。
子どもが手を入れただけでも、あふれてしまいます……
水槽を設置して10日ほどたったある日、どじょうが1匹いなくなりました。
初めの頃は、よく砂にもぐっていたので「もぐっているだけかな?」と思っていました。
が、その3日後、水換えをした後、数時間後にめだかが2匹いなくなっていることに気がつきました。
さすがにピンときて、夫にリビングボードの裏を確認してもらうと……いました。
干からびたどじょうと、息も絶え絶えのめだか2匹が。
めだか2匹は、水換えで倒れた水草を起こそうと、夫が水に手を入れたときにあふれたようです。
どじょうは、下の3歳の息子がときどき水槽に手を入れて魚を触っていたようで、そのときあふれたと思われます。
めだか2匹は、水槽に戻すと一応泳いでいましたが、数時間後に1匹、もう1匹も翌朝、死んでしまいました。
ちなみにこの後、5歳の娘も、一度水槽に手を入れてめだかをあふれさせてしまったのですが、
そのときはすぐに気がついて、めだかは助かりました。
この事件の前後で、川でとってきたどじょうが1匹投入され、一方でぎんぶなは死んでしまい……
(この野生のどじょうの投入もけっこうな大失敗だったのだけれど、それはまた別のときに)
水槽立ち上げから2週間で、どじょう2匹、めだか1匹の水槽になりました。
すると。
ほどなくして、娘が幼稚園の友だちにめだかの稚魚を3匹もらってきました。
「めだかが死んで1匹になった」と話したら「うちにいっぱいいるから、あげる」ということになったようで。
めだかの比重がどんどん大きくなり、次回に続きます。